STORY
サンキッチンができるまで
JR谷川駅前の小さな建物から、地域の「やってみたい」が交差する場所へ。
60年以上の時間を重ねたこの場所が、いま新しい物語を始めます。
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はじまりの場所
JR谷川駅前に建つこの建物は、1961年(昭和36年)に旧山南町立の国鉄バス待合所として誕生しました。 かつては通勤・通学の人々で溢れ、タクシー会社の事務所としても活用されるなど、山南町に暮らす人々なら 誰もが一度は足を踏み入れたことのある、地域の活気の中心地でした。
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変わる時代と、変わらない想い
時代の移り変わりとともにバス路線は姿を変え、いつしか建物は静かに時を刻む空き物件となりました。 「地元には何もない」と言われる寂しさと、その一方で感じる地域の温かさ。 2018年、「丹波地域づくり大学」での学びをきっかけに、駅を中心としたまちづくりの可能性を模索し始めました。
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「サン・マルシェ」から生まれた確信
「遠くまで買い物に行けない」という高齢者の一言をきっかけに、2019年5月、谷川駅前で第1回「サン・マルシェ」を開催しました。 駅という公共の場所に魅力的なモノや人を集めたこのイベントは、回を重ねるごとに1,000人規模の来場者を迎える地域の風物詩へと成長。 このマルシェでの「人と人が繋がる喜び」が、のちの常設拠点づくりの原動力となりました。
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地域の記憶を地図に。「記憶商店街」プロジェクト
2023年、久下地区の取り組みの一環として、かつての賑わいを可視化した「記憶商店街」マップを作成しました。 新聞各紙でも大きく取り上げられ、地域の方々と「あの頃の活気」を語り合う中で、 思い出の詰まった「旧バス待合所」を、もう一度みんなが集まれる場所に再生したいという想いが強くなっていきました。
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夢を分かち合う場所へ:クラウドファンディング
「山南町にケーキが買える場所を作りたい」「何歳になっても新しく挑戦できる場所が欲しい」。 そんな願いと地域の課題を繋げたのが、シェアキッチン「サンキッチン」プロジェクトです。 2025年5月に開始したクラウドファンディングでは、目標金額を大きく上回る195%(115名の支援者)という多大な応援をいただき、 単なるリノベーションではない「みんなで作り上げるプロジェクト」として動き出しました。
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サンキッチンのこれから
60年以上前に建てられた懐かしい建物は、菓子製造や飲食営業の許可を備えた「シェアキッチン」へと生まれ変わりました。 かつてバスを待つ人々が交差したこの場所は、いま、それぞれの夢や笑顔が交差する「地域の未来の待合所」として、 新しい一歩を踏み出します。
